【2020年】DTM 環境移行【Windows 10】

本記事について

2020 年 6 月に、Windows 10 の DTM 環境を別の Windows 10 に移行したときのメモです。

どちらも Boot Camp でインストールした Window 10 です。 Boot CampWindows 10 の移行については別の記事に書いています。

silmisilon.hatenablog.com

目次

各種移行メモ

VOCALOID

  • 旧 PC でディアクティベートが必要
    • VOCALOID Deactivation Tool を使って行う

f:id:silmisilon:20200607120428p:plain

Waves

  • 旧 PC でディアクティベート(クラウドにライセンスを移すこと)が必要
    • Waves Central を使って行う

iZotope

  • ディアクティベートはできず、5 台までアクティベート可能らしいため、移行前にやることはない
  • 移行後は iZotope Product Portal を使って、各製品の再インストールとアクティべートを行う

参考:

FXpansion(BFD3)

  • 調べた感じ、authorize 上限 3 回らしいが、まだその上限に達していないみたいで、特に問題なく移行できた

旧 PC でやったこと:

  • 「License Manager」から「De-authorize BFD3」が選べたので旧 PC で一応やっておいた
    • これで authorize 回数カウントが減るのかは不明
    • 旧 PC で De-authorize しても、新 PC では De-authorize されない

新 PC でやったこと:

  1. FXpansion のサイトにログインし、BFD3 のインストーラをダウンロード
  2. インストーラからインストール
  3. BFD3(スタンドアロンアプリ)を立ち上げると自動でライセンスマネージャ(FX License Manager)が開く
  4. ライセンスマネージャで Core Library の場所を指定すると再び使えるようになる
    • Core Library は外部ストレージに入れていた
    • Core Library はおまかせでインストールしていれば「BFD3 Core Library」という名前のフォルダになっているはず
    • Core Library 配下に自分で作ったプリセットも保存されている

Native Instrument (KOMPLETE 11)

  • 旧 PC でやることはない
  • 新 PC では Native Access を使って以下ができる
    • 外付けストレージに入れてある Content(音源ライブラリ)の読み込み
    • KONTAKT など再インストールが必要なソフトのインストール

ライセンスの扱いが楽でよい。あと日本語サポートページが充実している。ただ再インストールが不要なものと必要なものがあるのがややこしい。

Native Instrumentsライセンスは、追加のコンピュータにインストールするために、ライセンスのディアクティベートやトランスファーを行う必要はありません。

support.native-instruments.com

他の公式サポートページ:

新 PC の Native Access でのパスの指定例:

f:id:silmisilon:20200607130947p:plain

Spitfire Audio

  • ライブラリを外部ストレージに入れていたので、移行で特にやることはなかった(が、よくわからず、新 PC で Spitfire Audio アプリから再インストールした)。
  • 過去に Native Access でシリアル番号を入力していたようで、「Not Installed」に Spitfire の音源も表示されていて、そこからライブラリの場所を指定したら、KONTAKT 上にも音源が表示されるようになった。

ライセンスについて日本語の情報が少ないが、EULA を見る感じ、「同時に使用するデバイス 2 台は以下」という条件で自由にインストールできるということか。ソフト側で特に制限とかかけてないのかな。

https://www.spitfireaudio.com/info/eula/

By purchasing a Product (and subject to your compliance with this Agreement), Spitfire Audio grants to you (and only you) a non-exclusive, non-sublicensable, non-transferrable license to download (on not more than two devices concurrently) and use the Products you purchase from Spitfire Audio PROVIDED ALWAYS that you use the purchased Sound File(s) only within your own newly-created sound recording(s) and/or performances in a manner that renders the Sound File(s) substantially dissimilar to the original sound of the Sound File in each case

スピットファイア・オーディオは、製品を購入することにより(お客様が本契約を遵守することを条件に)、お客様がスピットファイア・オーディオから購入した製品をダウンロードして使用するための非独占的、サブライセンス不可、譲渡不可のライセンスをお客様に付与します(ただし、同時に使用するデバイスは2台以下)。

(DeepL 翻訳)

Fujiya Instruments

  • KONTAKT 用ライブラリ
  • ライブラリを外部ストレージに入れてあるため、特に何もしない

CeVIO

  • 旧 PC でやることはない
  • 新 PC でアクティベーションコードを入力すると、その場でライセンス移行可能

f:id:silmisilon:20200607125934p:plain

とても楽。ライセンスがあるものは全部これになってほしい。

Domino

  • フォルダごとコピペ!以上!

BASSMIDI Driver → OmniMIDI

  • Domino でサウンドフォントを鳴らすのに使っていたやつ
  • メンテナンスされていないため、BASSMIDI Driver から派生して作られた OmniMIDI を使用

UTAU

再インストールしてボイスなどを移すのも面倒だったので、旧 PC からソフトのフォルダごと移してきた。しかし、次のエラーで起動できない。

f:id:silmisilon:20200607130411p:plain

どうやら MSCOMCTL.OCX が必要らしい。

この問題は、結論としては UTAU インストーラから新規に UTAU をインストールすることで解決した。これで新規インストールした UTAU はもちろん、旧 PC から持ってきた方の UTAU も起動できるようになる。

注意点:

  • 新規インストールした方の UTAU をアンインストールしてしまうと、また起動しなくなる
  • 新規インストールした方の UTAU に ust ファイルが紐付いてしまうので、新規の方の utau.exe の名前を utau_.exe に変えるなどして紐付けを解除し、使いたい utau.exe と紐付けるようにする

↓以下、試行錯誤の過程↓

エラーが出たため、調査。こちらの記事

によると、どうやら C:\Windows\SysWOW64 内に MSCOMCTL.OCX があればいいっぽい。 ただ MSCOMCTL.OCX を抜き出す方法はわからず。
また、旧 PC から C:\Windows\SysWOW64\MSCOMCTL.OCX を持ってきてみたが、解決せず。
結局、UTAU インストーラから新規に UTAU をインストールしたら解決。
確認したら C:\Windows\SysWOW64\MSCOMCTL.OCX も UTAU インストール時に追加されていた。

Midiplus Studio 2

おつかれさまでした

空いた時間に少しずつやって 1 週間くらいかかってしまいました。多分これで全部移行できたはず...。

普段は Twitter@silmisilon)にいるので、何かありましたらそちらが反応早いと思います。